口唇口蓋裂の娘~誕生1~

口唇口蓋裂の娘
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2014年12月25日 13時 帝王切開術での出産が予定されていた妻が分娩室へと入っていきました。

3歳になる長男が「ママのところへ行く」と泣きじゃくるのを必死で制しながら「頑張ってね」と妻を見送りました。その後、私の両親と妻の母親も駆けつけ、生まれてくる新しい命の誕生を病室で待ちました。

助産師さんからの事前の説明では

「分娩室へ入ってから30分ぐらいで赤ちゃんはお腹から出てくるから声かけさせてもらいますね。」

と聞いていたのですが、30分経っても、40分経っても助産師さんから声がかかることがありませんでした。

「遅いね。」なんて話しながら1時間ほど待っていました。

「もしかして、何かあったのかなぁ。」

なんて、少し心配になってきた頃でした。

「お父さんだけ少しこちらに来ていただけますか?」

助産師さんに分娩室の奥の部屋に呼ばれました。

そこには生まれたばかりの赤ちゃんがベビーベッドに寝かされていました。赤ちゃんの顔を見せてもらいました。

この写真は娘が生まれた時の実際の写真です。

「ん?唇がくっついていない。。。??」

「赤ちゃんの唇を見てください。赤ちゃんは口唇口蓋裂という病気です。500人に1人ぐらいの割合で口唇口蓋裂の人はいます。比較的多い病気です。」

恥ずかしながら、私自身、口唇口蓋裂という病気を知りませんでした。

「大丈夫です。今、口唇口蓋裂に対する医療の技術がかなり進んでますので、手術を受ければ見た目もほとんどわからないぐらい綺麗になりますからね。」

たしか、このような説明を受けたと思うのですが、私自身このときはまだ状況を理解できておらず、パニックになっていたような記憶があります。

「おじいちゃん、おばあちゃん達にはお父さんから説明されますか?」

と聞かれ

「私から説明します。」

と答えたものの、なんと説明すればいいのかわからないまま、みんなが待つ病室に戻りました。

「何かあったの?」

私の顔を見て、両親たちは何かを察していたとは思います。

「今、赤ちゃんの顔を見てきたけど、口唇口蓋裂っていう病気らしい。手術を受ければ綺麗に治るとは言われたけど。。。」

両親たちはしばらく沈黙のあとに

「治るならいいじゃない」

と言ってくれたものの、少し複雑な表情でした。

そんなやりとりをしているうちに出産を終えた妻が病室に戻ってきました。

「赤ちゃんの唇が。。。」って泣きそうになっている妻の顔を見て、なんと声をかえればいいのかわかりませんでした。

このことで一番辛いのは妻であるのは紛れもない事実でした。

私は

「大丈夫。手術をすれば綺麗に治るって聞いたから、今は心配せずにゆっくり休みな。」

と声をかけるのが精一杯でした。

その後、生まれたばかりの娘を助産師さんが病室に連れてきて両親たちにも抱っこしてもらいました。

両親たちが帰り、今晩、長男は妻の実家に泊めてもらうことになりました。

 

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